京都① 丹後ちりめん(たんごちりめん)

 播州織で色遊びを楽しみ、近江上布で風を着たあとに出会ったのは・・丹後ちりめん。

名前はよく聞くけれど、正直なところ最初は「高級そうな布」という程度の印象だった。

どこで作られる?

丹後ちりめんは京都府北部の丹後地方で作られる絹織物。

江戸時代から続く日本を代表する着物地のひとつで、約300年の歴史を持つ。

特徴

生地表面に現れる細かな「シボ(凹凸)」。

この独特の凹凸によって光がやわらかく反射し、上品な艶が生まれる。手に取ると、ふわりとした弾力も感じられる。

今まで見てきた絣や木綿が「柄を楽しむ布」だとしたら、丹後ちりめんは「染めを美しく見せるための布」。

着物の主役というより、名脇役なのかもしれない。

流通

訪問着、付下げ、色無地、小紋など、多くの着物の土台として使われており、知らないうちに目にしていることも多い。

第一印象は地味。でも調べるほどに面白い。派手な柄がなくても、生地そのものに品がある。


もし私が選ぶなら

今回の旅で感じたのは、「布そのものが美しい」という世界の存在。丹後ちりめんは、絣や木綿とはまた違う、日本の着物文化の奥深さを教えてくれる布だった。

【旅のひとこと】

派手さではなく、品格で勝負する布。

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