愛知① 有松・鳴海絞(ありまつ・なるみしぼり) | 糸で縛って布に花を咲かせる

 江戸更紗では「型紙」、駿河和染では「筒描き」を見てきたけれど、愛知では布そのものを縛ったり、折ったり、縫ったりして模様を生み出す。これが「絞り染め」。

有松・鳴海絞は、江戸時代初期に尾張の有松で発展した染色技術。
東海道を行き交う旅人たちが、手ぬぐいや浴衣地を土産として買い求めたという。

そして驚くのが、その技法の多彩さ。
代表的なものだけでも、鹿の子絞り、蜘蛛絞り、三浦絞り、雪花絞りなど。同じ藍色でも、絞り方ひとつでまったく違う世界が生まれる。
絞り染めは、布に仕込む小さな立体工作なんだなあ、と。

町並みも見逃せない
有松には、江戸時代の面影を残す商家の町並みがある。
染め物を売って財を成した商人たちの家が並び、今も絞りの文化が息づいている。
ここは布だけでなく、建築や町の歴史まで一緒に楽しめる土地。
しかも名古屋から電車で訪ねられるので、将来のリアル布旅にも向いている。



🎨 旅で集める、日本の色 No.010
今回の候補は 縹色(はなだいろ)。
藍染めの青の一つで、濃紺より明るく、澄んだ青。

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