岐阜① 郡上本染(ぐじょうほんぞめ) | 清流が育てた冬の藍染め
今回の主役は、なんと水と寒さ。
愛知の有松では、糸で布を縛って模様を生み出した。岐阜の郡上八幡では、藍で染めた布を冬の冷たい川にさらすという、土地ならではの風景に出会う。
① 郡上本染って何?
岐阜県郡上市八幡町に伝わる、天然藍を使った染色技術。江戸時代から続く紺屋の仕事を、今も「渡辺染物店」が受け継いでいる。
代表的なのは、鯉のぼりや暖簾、旗などの大きな布。特に有名なのが、藍染めの郡上本染鯉のぼり。
② 冬の風物詩「鯉のぼりの寒ざらし」
厳冬期、染め上げた鯉のぼりを吉田川の冷たい水にさらし、余分な染料や糊を洗い落とす。川の中で大きな鯉が泳ぐような光景は、郡上八幡の冬の風物詩。
ここで面白いのが、川が単なる景色ではなく、染めの工程そのものに参加していること。
土地の自然と手仕事が、実に美しくつながっている。
③ 有松との違い
有松・鳴海絞は、布を縛って模様を作る。一方、郡上本染では、筒描きなどの防染技法を使って大きな絵柄を表現する。
同じ藍染めでも、土地によってまったく違う布文化が生まれたのだ。
🎨 旅で集める、日本の色 No.011
今回は 藍鉄色(あいてついろ) を推したい。
藍色に少し緑や黒を感じる、深く渋い青。
冷たい冬の川と、何度も染め重ねた布。そんな郡上本染の世界に似合う色だと思う。
※藍鉄色は伝統色の名前で、郡上本染固有の色名ではないよ。
今回は 藍鉄色(あいてついろ) を推したい。
藍色に少し緑や黒を感じる、深く渋い青。
冷たい冬の川と、何度も染め重ねた布。そんな郡上本染の世界に似合う色だと思う。
※藍鉄色は伝統色の名前で、郡上本染固有の色名ではないよ。

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